ディレクターからの抜擢人事。コミュニケーションのプロ集団が挑戦する新しい採用のカタチ。

兼任から初の専任へ

企業や採用のブランディング、CIなどを手掛けるパラドックスには人事面で二つの大きな特徴があります。ひとつは新卒も中途も全員ディレクターとして採用されるということ。そしてもうひとつはメインとなる自分の仕事だけでなく、他の業務も兼任するということ。つまりディレクターでありながら広報を兼務したり、社内のメンバーに向けた研修を手掛けたりすることが当たり前の環境。だから人事もこれまでは当然のように兼任で、当初は私がディレクター業務に取り組む傍ら採用も手伝っていたんです。

ただ採用ブランディングを手掛ける企業として、自社採用にもっと力を入れるべきという声があがっていたのも事実。さらに自社採用で積極的なトライアルができれば成功事例も蓄積され、クライアントへの提案に厚みが増す…そんな狙いもあり、当社初の専任を置くことになったのです。その白羽の矢が立ったのが私でした。もちろん最初は戸惑いました。そもそもクリエイティブがしたくて入社したわけですから、正直、上手くできるかどうか。不安のほうが大きかったのですが…実はいろんなメンバーが私を人事に推薦してくれて(笑)。愛情深い人柄みたいなところが評価されたようです。

学生の涙にもらい泣き

当初は直接売り上げに貢献するわけじゃないポジションでもあり、なかなか存在価値を見出しにくかった。そんな時「優秀な人材を採用することで、将来何千、何億という価値が生まれるんだ」という話をされて。すぐに結果は出ないけど大切な仕事であると気づいてからは、より責任感を持って仕事に取り組めるようになりました。私のジャッジひとつが、会社にも学生にも大きな影響を与える。ただ採用活動をするだけではなくて、人との繋がりが生まれる出会いの場。そう捉えると面白味も増します。

学生と接するときのスタンスは「パラドックス人事の岡村」ではなく、ちょっとだけ社会人経験のある先輩。そのほうが相手をより深く知ることができます。いつも思うのは、その子の人生にとって私の存在が何かしらの役に立てたらいいな、ということ。採用のプロとしてはいかがなものか、と自分で思うのですが、時々学生と一緒に号泣しながら面接が終わることも。というのも当社の面接ってその人の生きざまを深掘りしながら人となりを探っていくやり方で、学生さんの中には話しながら感極まって涙する子がいるんです。で、それを聞いている私も思わずもらい泣きしてしまうという(笑)。

クリエイティブだからこそ人柄勝負

そうやってお互い泣きながら面接を終わったりすると、相手の印象にも残るんでしょうね。たとえ入社しなくても、その後も連絡をくれたりするんです。いまではすっかり飲み友達って子もいますよ。なんかこう、心のつながりがそこにはあるというか(笑)。

パラドックスのディレクターに向いているのは負けん気の強い人。生意気なぐらいがいい。怒られたときにシュンとしてしまうより「見てろよ!」と立ち上がれる人。クリエイティブって決まったゴールはないから、80点で妥協することなく120点まで出せるかどうかが大事だなと思います。お客様の期待に応えるのはもちろん期待を超えるものをつくろうとする根性ですかね。そしてもうひとつ、素直さですね。素直でいろんな人からかわいがられること。パラドックスではお客様へのヒアリングを何よりも重視しています。そしてほとんどの場合、経営者と直でやりとりします。そこで先方からかわいがられるかどうか、たくさん話したいと思ってもらえるかどうかはその後の仕事の進み方、広がり方を大きく左右するもの。クリエイティブとはいえ、いや、クリエイティブだからこそ人から愛される素直さやスタンスが結局は一番大切なんですね。

面接参加率97%という記録

私が専任担当になってからチャレンジしたことの一つに「選べる面接官」という取り組みがあります。採用ページに全社員のプロフィールと画像を掲載して面接官を逆指名してもらうというもの。これはヒットして、204名中ドタキャンはなんと5名だけ。その5名も体調不良などの理由できちんと連絡をくれ、別日で対応しました。みんな自分と似た社員や共通点のある人を指名することもあり、来社時も緊張どころかとても楽しそう。しかも終了時に学生と社員が揃って号泣してたりして、なんだ私だけじゃないじゃんと(笑)。

さらに良かったのは社員全員が採用に主体的になれたこと。選考中も「俺が面接したあの子どうなった?」とか「この子のこういうとこがイイんだよ」なんて会話があちこちで聞かれました。きっと入社後もそれぞれのチームで自主的にサポートしてくれそうだな、と手応えを感じています。この取り組みをはじめ、ウチでトライした新たな採用のカタチを各ディレクターがお客様に提案するとき、実感のこもったプレゼンテーションになるだろうと思うと胸が躍りますね。採用トレンドは時々刻々と変わっていくので、これからも新しい手法を試し続けていこうと思っています。

お気に入りの仕事道具
My favorite work tool

『名刺入れ』

黒の名刺入れ 最近自分で購入した好きなブランドの名刺入れです。手紙みたいな造形が可愛いし、なんと言っても大容量!ポケットがたくさんあって、自分のと頂いた物とを分けられる、機能的な部分が気に入っています。持っているだけでテンションが上がります。

愛読書
My favorite book

『はたらく言葉たち』

設立10周年を迎えた2011年から毎年出版されている、パラドックスの本。収められているのはさまざまな仕事をなさっている方々の生の声。取材の中からひろった「はたらく言葉」をまとめた一冊です。現在5巻目で、当初は販売してなかったのですが最近はアマゾンなどで購入もできます。

おすすめカフェ
Recommended cafe

店名 風花[ URL ]
ジャンル カフェ
電話 03-6659-4093

企業紹介Bijinji Office

株式会社パラドックス[ 企業サイト:URL ] [ 採用サイト:URL ]

事業内容

企業ブランディング・CI・会社案内制作ほか

所在地

東京都港区北青山3-5-15 ミヤヒロビル10F

プロフィールProfile

岡村 玲

人事担当/2014年新卒として入社。半年間のディレクター兼人事を経て同社初の人事専任担当へ。包み込むような大らかさの中に芯の強さを感じさせる美人事。クリエイター一家に育ったこともあり、趣味の料理と裁縫はなかなかの腕前。京料理や洋服づくりなどモノづくりへのこだわりは人一倍。

Lineup of BiJinji美人事ラインナップ

何かあればすぐ思い出される存在に。“世話焼き”人事が目指すのは「職場のお母さん」。

心底惚れたトップのもとには、やっぱり素敵な仲間がいた。だから途切れなかった初看板人事の道。

IT業界への限りない愛情とビジネスマインドを備えた人事、3年目の決意。

人事の仕事は経営…環境が人を育て、磨き、やがて組織をも成長させる。

言葉にならない「LIGっぽさ」を探して集めて仲間にする…人事は組織をつくるクリエイターなんだ。

一度は断った人事への異動。セールスをやりきった先に見つけた、採用担当としての矜持。

ファーストクラスでの接客対応そのままに、「おもてなし」で面接者の心を動かす人事。

会えてよかった一社、逢えてよかった人事と思われるための取組み。