内定がゴールじゃないのは採用側も同じ。心をつかむ演出とフォローで入社動機を高める取り組み。

面接以外の全ての業務を手掛ける

面接以外の全ての業務を手掛ける

人事のキャリアは、今年で5年目になります。もともとはグループ会社が展開するブランドで販売をやっていました。いまではすっかり本社勤務の年数のほうが長くなってしまいましたが…でもアパレルの人事である以上、ショップの現場感みたいなものはいまでも大切にしなくちゃと思っています。

主に採用に関わっているのですが、特徴的なのは私自身は面接を担当しないところ。応募者の対応や面接セッティング、合否連絡、内定後のフォローおよび面談などバックヤード全般を手がけています。加えてショップスタッフの勤怠の管理といったデスクワークも少々。新卒も中途もカバーするので一年を通じて忙しく走り回っています。

私が人事をはじめた頃はすごくアパレルの人気が高くて、そのぶん軽い気持ちで応募してくる方も多かったのですが、この5年でかなりテイストが変わってきて。最近は本当に販売のお仕事に就きたい、このブランドで働きたい、という意思をハッキリお持ちの方が増えてきています。みなさん若いのに、しっかりされていますよ。

応募者と、心と心でつながること

応募者と、心と心でつながること

半月に一度ぐらいのペースで入社説明会を実施するのですが、初日ということもあってどなたの顔をみても緊張されているんですね。そこをできるだけカジュアルな雰囲気でほぐし、温めていく。それって私にしかできない大切なミッションじゃないかなって思います。

入社した人のことはいつまでも覚えていますよ。全員です。最初にウチに来た時あの香水つけてた子だな、とか個性的なヘアアレンジだった、とか。面接をしないからでしょうか、はじめて会ったときのちょっとしたことが記憶に残っているんです。やっぱり一人ひとりと向き合うことが採用には必要で、私自身も入社前に当時の担当者さんから手書きのクリスマスカードや年賀状をいただいたんですね。それがすごく嬉しくて、ああ、私この会社に入社していいんだ、って強く思ったものです。

だから私もアフターフォローでは心でつながれるような演出を心がけています。手書きのメッセージなどを通じて、できるだけ入社しやすいような環境をつくる。アフターの対応次第で内定辞退などもありえますからね。応募者の印象に残るよう、さまざまな工夫を取り入れています。

アパレルショップという名のステージ

アパレルショップという名のステージ

接客販売のお仕事はシンプルですが、奥が深いと思います。まず服が好き、ファッションが好きであること。そして自分の販売するブランドを心から愛すること。そして店頭では常に明るく楽しく振る舞うこと。この三点を満たす人が活躍できますね。これはどのショップでも同じではないでしょうか。

プライベートでどれだけ凹んじゃうようなことがあっても…たとえば彼氏に振られちゃった、なんて翌日でもお店に立ったら別人に。お客様に恥ずかしくないように絶対に笑顔でいること。そのブランドの洋服を堂々と着こなすこと。これは私が販売のときに一番意識していたことでもあります。どんなに嫌なことがあってもストックで着替えて店頭に立ったらスパっと切り替える。

この経験はいまの仕事にも活かされています。同じ内定者でも「この子は伸びそうだな」ってひと目でわかりますからね。どこでわかるかというと、やはり第一印象。最初のやりとりで明るく元気に対応してくれる子は間違いなく活躍してくれます。入社時点での本人のモチベーションがカギを握っているみたいです。

日曜と月曜をつなぐ“美”への取り組み

日曜と月曜をつなぐ“美”への取り組み

週末は土曜日は外出、日曜日は家でのんびり、というスタイルです。趣味が映画と読書なのでちょうどいいバランスみたい。最近みた映画で面白かったのは『ジュラシックワールド』ですね。ここのところ集中してたくさん観ています。読書は、実は通勤に片道1時間半かかってしまうので、その時間を利用して。一日一冊ペースで読んでいます。好きな作家は柚木麻子さん。

日曜の過ごし方なんですが、自分の中で“美容デー”って位置づけてます。日曜の夜、ふだんできないような丁寧なスキンケアやマッサージ、トリートメント、スクラブなどを施して早めに就寝。そうすると月曜日の自分が最高の状態になるじゃないですか。よく月曜は憂鬱なんて言いますが、この習慣にすると逆に楽しみで仕方がなくなるんですよ。

レディースアパレルということもあり、全社員の9割が女性です。しかもみなさん美意識が高い。ふだんの会社生活の中でコスメの新製品を試した感想やファッショントレンド情報などが普通にやりとりされているんですよね。この環境はちょっと他ではないかも。いい意味で気が抜けないオフィスなんです(笑)。

お気に入りの仕事道具
My favorite work tool

『ピンクのグッズ』
いちばんのお気に入りの色がピンク、ということもあってデスクの周りはピンク一色です。メモ帳もペンもカードケースもiPhoneケースも…ピンクで揃えてます。ピンクに囲まれていると明るく楽しい気分で幸せにお仕事できるんです。

お気に入りの仕事道具

愛読書
My favorite book

『ファッション通信』
毎月欠かさず読んでます。他社で輝いている方が特集を組まれて紹介されているのを見て、刺激を受けるとともに「いつかは私も…」と。こうなりたいと思えるような、目標にしたくなる人がたくさん掲載されているので勉強になります。

愛読書

企業紹介Bijinji Office

株式会社サンエー・ビーディー

株式会社サンエー・ビーディー [ 企業サイト:URL ] [ 採用サイト:URL ]

事業内容

衣料品企画・製造・販売、ライセンスブランド事業

所在地

東京都世田谷区玉川二丁目21番1号

プロフィールProfile

中里 綾香

中里 綾香

販売部 店舗人事課 サンエー・ビーディーのグループ会社に新卒で入社。中学生時代から憧れていたブランドでの販売スタッフとしてキャリアをスタートさせる。その後、本社勤務に異動。人事業務に携わる。将来のビジョンは尊敬する上司のポジションを奪うこと。キュートなルックスと裏腹に野心家の一面も。

Lineup of BiJinji美人事ラインナップ

人が好きな人は、周りに好かれる。働く仲間も、採用する学生も、魅了する方法とは。

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大学生の時、周りのみんなと同じタイミングで就職できなかった。それが彼女を強くした。

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“モノづくりの現場”出身の人事がこだわる、丁寧なコミュニケーションと想像力。

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元アパレルトップセールスが教える“愛され人事”のつくりかた。

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足りないキャリアを補って余りある、人へのあくなき興味と好奇心と探究心。

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ちょっとした気遣いが応募者の転機を生む。“思いやり人事”の目指すものとは。

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人の魅力を最大限に引き出し、ご縁を良い方向へとつなげるのも人事の役目。

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いずれは心理学をベースにした教育担当に。見た目と中身のギャップで魅せる、クールな情熱家。

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