働く仲間を熟知すると、会社全体の採用力が向上する。全社員の長所・短所を把握する方法とは。

応募者から選ばれる側の存在

応募者から選ばれる側の存在

リーデックスは、応募者と相互理解を深めるために「会食面接」を開いています。この会には、私や社長、エンジニア、営業も参加。私は事前に応募者のタイプを見てから、社内の誰に会ってもらうことでより会社の理解が深まるのかを想定して人選をしています。
例えば、応募者が熱血系の若手であれば、同じ熱血タイプのエンジニアに参加してもらうんです。すると最後は選考というより祭りみたいに盛り上がって終わる時なんかもあります(笑)。「会食面接」では応募者の新たな一面を知るチャンスが本当にたくさんあるんですよね。一次面接では緊張していた応募者も、食事を通して自ら積極的に話すようになったり、参加している全員を気にかけたり。発見がいっぱいで、応募者全員と会って話したいくらいです。

「会食面接」で社長や営業、エンジニアはやっぱり応募者を”選ぶ側”として同席しています。それに対して私は「こういう人がいる会社で働きたいな」と応募者から思ってもらえるような”選ばれる側”だと思うんですね。まずは打ち解けられるように自分のことから話す。そして、笑顔が自然と出る良い空気感が生まれてから、みんなで会話できるように橋渡しをしています。

人が好きな人ほど人から好かれる

人が好きな人ほど人から好かれる

実は最初「会食面接」に参加してもらうように他のメンバーに依頼しても、なかなか承諾を得られなかったんですよ。営業もエンジニアも自分のメイン業務があるわけだし、人事になりたての私から急に依頼をされても困ってしまいますよね。そこで私はまずみんなを知ることからはじめました。根底には人が好きという気持ちがあったのでコミュニケーションを取ることに抵抗はありませんでしたね。

月に1回帰社日といってクライアント先で働いているエンジニアが集まる日があります。この日は、普段会えない人と会話ができるチャンスなんです。毎月違うメンバーと仕事の話やプライベートの話などたくさん会話をしました。
それに私は基本的に誘いを断らないようにしていて。平日に飲み会があれば喜んで行きますし、土日に遊びの誘いがあればもちろん参加します。こういうみんなと過ごしている時間を仕事の付き合いだと思っていなくて。みんなと仲良くなるうちに自然と私のことを周りも知ってくれるようになったんです。おかげで、採用業務の依頼をすると快く引き受けてくれるようになりましたね。うちの採用が上手くいっているのは、社員みんなの協力があるからだと思っています。

採用期間短縮の極意

採用期間短縮の極意

リーデックスは土日や19時以降の面接も対応しています。例えば、金曜日の夜9時ぐらいに応募があったとするじゃないですか。そうすると土日休みの会社なら次週の月曜日までかかってしまう。でも、私たちなら最速で次の日に会うこともできるので、内定までが他社さんより早く出せます。もちろん、私や他のメンバーが遅くまで面接をしたら翌日の出社時間を遅らせてもらったり、土日面接をしたら代休をいただいたりと勤務時間や休日は調整してもらっています。
さらに、私は社長にLINEで応募者とやりとりをする提案をしました。各求人サイトから応募があった際、LINEで対応できる旨とIDを記載する取り組みです。実施してみると応募者のほとんどがLINEで返事をくれるようになり、今までより返信率も高く、返信スピードも早くなりました。

また、一次面接は私と営業やエンジニアですることが多いのですが、面接後は必ず応募者について参加したメンバーで話し合い、納得してから合否の判断をくだしています。そこでは入社後のイメージやリーデックスが提供できる環境などざっくばらんに会話。そうすることで、他の応募者の面接をする基準もぶれないですし、次の選考もスムーズに進みます。

小さなお母さんから大きなお母さんへ

小さなお母さんから大きなお母さんへ

こういった取り組みを社長から評価されて、最近「もう会社をつくっていくメンバーになってきたね」と言ってもらえました。以前は何か提案しても考え方が自分目線でなかなか思うように通らなかったんです。今は私が新しくやりたいことをと伝えても、信じて任せてもらえるようになり、そういう瞬間に少しは成長できたと実感しますね。

以前(前回の記事はこちら)、私はこの美人事で「職場のお母さんになりたい」と言いました。今までは、本当のお母さんのように、しみ抜きとかもやってたんですけど(笑)。今は、採用予算の設定、年間の採用スケジュールの組み立てなど会社全体をみるが役割が増えたんです。私の中で、職場のお母さんであることは変わらないけど、”小さなお母さん”から”大きなお母さん”に変わったイメージなんですよね。
新しくできたサークルの部長から「サークルに関連した採用をしたらどうか」という提案がきて。その時もただ承認するだけではなく、会社に及ぼす影響、選考の進め方、かかる費用など、できるだけ数字を使用して具体案に落とし込むようにと助言。今はこのように”大きなお母さん”として社員の自主的な行動を促すような役もしてますね。

お気に入りの仕事道具
My favorite work tool

『手帳』
この手帳、スケジュールを書いているだけじゃないんですよ。リーデックスの社員は、けっこうわんぱくな人が多くて。色んな人からデスクに付箋で落書きされたものが貼りつけられるようになりました(笑)。個性溢れる絵が書いてあるので、この手帳に張ってとってあるんです。たまにみると笑っちゃいますね。

お気に入りの仕事道具

企業紹介Bijinji Office

株式会社リーデックス

株式会社リーデックス [ 企業サイト:URL ] [ 採用サイト:URL ]

事業内容

コンサルティング事業、ソリューション事業、メディア事業など

所在地

東京都渋谷区南平台町1-10 いちご南平台ビル5階

プロフィールProfile

堀江 彩華

堀江 彩華

管理部 マネージャー 採用責任者/働く仲間一人ひとりを熟知した唯一無二の人事。いつも自分のことよりも仲間と応募者のことを考えられる人だ。自然と周りが彼女を頼るようになり、結果として採用人数の増加や採用期間の短縮などの実績を生み出している。

Lineup of BiJinji美人事ラインナップ

ひとりひとりの社員が理念についての「解」を持つこと…その積み重ねが採用ブランドになる。

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人の魅力を最大限に引き出し、ご縁を良い方向へとつなげるのも人事の役目。

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学生時代のゼミも販売のキャリアも、 すべては人事としての“いま”につながっている。

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仕事だけじゃない、子育てだけでもない。絶妙なワークライフバランスが人事に深みを与える。

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いずれは心理学をベースにした教育担当に。見た目と中身のギャップで魅せる、クールな情熱家。

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理想的なビジネスチームを創る。そのために事業がある。だから“辞めない”。

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限られた時間で相互理解をどこまで深められるか…面接に求めるのは“質”。

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現場の活気や雰囲気を包み隠さず臨場感たっぷりに伝える、元営業ウーマン。

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