植田 美保Miho Ueda
株式会社リジョブ
考えたことを制度にする実現力。創業当初から会社を支えた唯一無二の人事が打ち明けること。
会社の理解が深まる選考フローをつくる
私は、会社の良い所も悪い所も全部含めて学生に知って欲しいという想いがありました。そこで新卒採用の選考フローにプレゼン選考を導入。内容としては学生が私たちの会社についてプレゼンを行ないます。ワーク形式で、3人で一つのチームを組み、各チームにメンターとして社員がつく。学生は、午前中にコンセプトや質問項目を考え、現場社員に直接インタビューを行なった上で、最後にまとめた内容を発表。この選考に参加すれば、ホームページに載っているような簡単に手に入る情報ではなく、積極的に現場社員と会話をして、会社の本当の魅力を自分で発見できます。メンターはもちろんサポートしますが、現場社員との仲介はしません。どんな風にインタビューをするのかは決めていなかったので、5分10分でたくさんの社員に聞く人もいれば、ランチに行って話を聞く人もいて、チームの個性が出る選考になりました。
ポイントとして、プレゼン内容が綺麗にまとまっていることは評価されません。自分たちなりの考えを持って、自分たちなりの言葉にしているかが基準です。この選考を通して、学生に自分で会社をつくりあげる実感を持ってもらうことに寄与できたかなと思っています。
広がるやりがい
私は創業当初の15人ぐらいしかいない状態から新卒として入社しました。その時は、今のようなオフィスではなく、中華料理屋の上の階にある雑居ビルからスタート。入社を決めた理由は、既に何かあるものを一緒にやっていくことよりも、これから新しく何かをつくっていくことに共感したからなんです。最初は、内定をもらってから入社までにインターンをやっていたんですけど、その間に自分の同期を採用するというミッションがありました。内定をもらった直後に学生のうちから同期の採用活動をしていたんです。面白いですよね(笑)。
そこから私が採用した子も含めて、後輩や部下ができるようになり、その子たちが会社説明会を開いています。来てくれた学生の反応を聞いたり、アンケートを集めてみたりすると、入りたいと言ってくれる人が100%になったんです。前までは自分で説明会を開いて、学生にどう響かせるかを考えていました。でも今は、自分が採用した子が学生の前に立ち、会社のビジョンや方向性を伝えることで、それがたくさんの人に響き、どんどん広がっていく。創業当初では味わえなかった経験ができています。
なければ、つくる
ヨガが大好きで休みの日に通うようにしていました。でも、国内外とわず、出張が多いので、定期的にヨガを受けられない。それなら、会社でやっちゃおう!と考えたんです。元々会社の福利厚生の一つで、マッサージを受けられる制度があります。その一貫として、社内の健康促進を促すためにヨガを続けることでどんな効能があるのかを説明しました。そして、社会貢献活動としてフィリピンでセラピストの技術を学べるスクールを開いていて。貧困層の人たちにその技術を教えています。ヨガの参加費が1回500円なんですけど、それを現地に寄付できるような制度を考案しました。それが採用され、今では週に1回役員も参加するぐらいの取り組みになっているんです。
そして今、任されているプロジェクトの関係で、フィリピンに行くことがあり、スパによく行っています。現地だと1時間1500円~3000円くらいで全然日本より安くて。市場調査のようなカタチで、現地のセラピストの意見も聞いた上で、将来的にはフィリピンの雇用を生み出せないかと構想しています。
人のために力を発揮するLOVEとPOWER
採用の軸として“LOVEとPOWERを兼ね備えていること”という考え方があります。この意味は、自分の会社だけが良くて、利益さえ潤っていればよくて、といった利己的な考えではありません。人のために力を発揮できる人がこの“LOVEとPOWERを兼ね備えている人”と定義しています。なので面接では、「何のために成長したいか」を必ず聞いているんです。お金を稼ぐのがモチベーションでもいいですし、将来起業したいとかでもいいんです。ただ、その奥にある背景に、全て自分のためにという気持ちがある人はうちに合わないかなって。それよりも誰かのために、チームのために、お客様のために、力を発揮できる人が活躍できると思っています。
今後は、理念である“日本が誇る技術とサービスで世界の貧困問題を解決する”ということを実現していくためにも、国境を超えた採用活動を進めていきます。フィリピンの文化や宗教を踏まえつつも、リジョブの良い部分を活かして世界で一緒に働くメンバーを増やしていきたいですね。
お気に入りの仕事道具
My favorite work tool
『レターセット』
手紙を書くのが好きなんです。メールでも送れるんですけど、やっぱり気持ちが伝わるのは、手紙かなと思って書いています。商談をした時に学ばさせていただいたお客様やフィリピンのマニラでお世話になった方、一緒に仕事をしあった仲間に感謝の気持ちを込めてを手紙を渡しています。
愛読書
My favorite book
『不格好経営 - チームDeNAの挑戦 -』
どんな方も経験していると思うんですが、経営は一筋縄ではいきません。それでも著者である南場さんは、赤裸々に失敗談も書きながら、そんな経験もユーモラスにとらえて、前向きなんです。辛いことを乗り越えて、自身で道を切り開いていく考え方は人事も同じだと思いますね。
おすすめカフェ
Recommended cafe
店名 | Cafe Rendezvous(カフェ ランデヴー) [ URL ] |
---|---|
ジャンル | ブッフェスタイルカフェ |
電話 | 03-3361-1111 |
企業紹介Bijinji Office
プロフィールProfile
植田 美保
経営推進グループ マネージャー/新卒から入社して、創業当初から会社を支える欠かせない存在。自分が挑戦したいと考えたことは数多く制度や取り組みとして実現してきた行動力のある人だ。休日は、ヨガやスパ巡りが好きで、女子力も高く、うまくそれを仕事に活かしている。