いわゆる“人事”ではなく、自社専任の“採用コンサルタント”がいると、学生の覚悟が変わる。

人生を左右する仕事に介在価値がある

人生を左右する仕事に介在価値がある

前職は、IT企業でセールスエンジニアをしていました。私が携わっていた1年がかりのプロジェクトが成功して、新聞に載ったんですね。もちろん、嬉しかったんですけど、あくまで掲載されたのは会社であって、私がどんなことをしたのかは誰も分からないんだよな…とも思って。自分の介在価値をもっと感じられる仕事に就きたいなと考えるようになったんです。

人材コンサルタントの仕事は、転職を支援するわけですから人の一生を左右します。責任重大だからこそ、自分が介在する価値がある。次は人材業界で働こうと決めて仕事を探している中でクイックに出会ったんです。ただ、私は誤ってコンサルタント募集ではなく、採用アシスタント募集に応募してしまって(笑)。「人事には興味がないです」と伝えると面接官から「うちの採用担当は人事じゃなくて、現場に身をおくんだよ」と言われたんです。詳しく話を聞いてみるとコンサルタントと日々連携をとりながら、自分が感じた事を自分の言葉で学生に伝えられることが分かりました。自分にしかできない介在価値のある仕事だと思えたので、クイックに入社しようと決めたんですよね。

1位をとっても悔しい人がいる

1位をとっても悔しい人がいる

クイックの新卒採用担当は、人事でもなく、面接官でもなく、いわば自社の採用コンサルタントのような存在なんですね。学生と面談を行なう時は、「どうして、その時がんばろうと思ったの?」「どんな時に挫折した?」などを質問。相手の価値観を知るためにその人を形成してきたあらゆる要素についてヒアリングしています。

面談中はつくづく、自分の固定観念で会話をしてはいけないなと痛感。例えば、「1位をとったんです」と学生から言われた時に「その時、どんなことを思った?」と聞くと、人によって答え方が全然違うんです。「悔しい」って言う人もいれば、「嬉しい」と言う人もいて、「当たり前」って言う人もいる。さらに「悔しい」と答えた人に「どうして?」と聞くと、「自分が1番になりたかったわけじゃなくて、仲間と共に成功させたかった」と答える人もいるんです。そこまで聞いて初めて「この学生は、人一倍仲間を大切にする子なんだな」ということが分かる。自分の固定観念で“1位が単純に嬉しいもの”と決めつけず、一人ひとりの価値観を知ろうと意識することで、その子の特徴が浮き彫りになってくるんです。

中途半端な優しさは本人のためにならない

中途半端な優しさは本人のためにならない

去年私は、自分が面談をした学生に内定を承諾してもらえないことが多くて、非常に悔しい思いをしました。原因は率直に意見が言えなかったこと。今年は、嫌われてもいいから相手のためを思って、ズバッと言おうと決めていました。

そして2018年の新卒採用がスタート。ある学生から選考の最終段階で内定辞退の連絡が。その子は将来、大学のキャリア支援室にいるおばさんみたいになりたいと考えている人で。苦手分野である相手の潜在的な部分を引き出す力をつけたくて、うちを受けてくれたんですね。私はその子のことを熟知した上で、クイックがベストだと判断。だからこそ、はっきりと「ガッカリだよ。夢に向けて苦手なことから逃げていいの」と伝えたんです。本人はショックだったみたいで、泣き出してしまったんですね。色々話したのちに最後に「私は全部伝えた。あとは自分で考えてみて」と伝えました。すると翌日電話で「やっぱり最終選考受けたいです」と言って、前日とは全然違う前向きな声に変わっていたんです。最終的に内定を承諾してくれ、今は自分の理想に少しでも早く近づくため、内定者アルバイトを始めています。特にこの時は自分が介在できて良かったと思えました。

内定承諾から研修が終わるまでの期間

内定承諾から研修が終わるまでの期間

最近、私は学生の内定が承諾されてから、入社後の研修が終わるまでの期間に興味があります。内定はスタートに過ぎないってよく聞くと思うんですけど、それなら研修が終わり、本格的に仕事を始めるまでの間に採用担当ができることってあると思うんですね。
私は元々、人と点で関わるのではなく、線のように長く関わりを持っていたいという気持ちがあります。新卒の採用担当として、その年の採用が終わったらすぐに次の年の採用にシフトしたくないんです。

そこで、今は内定者アルバイトや研修にも携わりたいなと考えています。内定者アルバイトでいえば、その子の直近の課題をいちばん熟知しているのは私です。その課題を社会人になる前に解決できるようサポートしていきたいですし。それに研修では、単純に先輩が仕事を教えるというより、それぞれの学生の持っていた夢を実現させるために育てていきたいです。そのためにも研修担当に一人ひとりの学生の特徴を伝えていきたいと思っています。今後の目標としては、内定が決まってから、本格的にデビューするまでの期間、学生の能力が存分に発揮されるように支援する存在になりたいです。

愛読書
My favorite book

『物語論』(木村俊介)


著者の本業はインタビュアー。今まで小説家や映画監督、作曲家など著名な人に取材を重ねてきた人です。本の中に、“事実と事実の間にある空白にこそ物語がある”と書かれているところがあります。これは今の私の仕事に置き換えても同じで。面談時に学生の背景を知る際にも、一人ひとりの空白を知ることで初めて本人が納得できるベストな選択を一緒に探していけるんだと思えました。

愛読書

企業紹介Bijinji Office

株式会社クイック

株式会社クイック [ 企業サイト:URL ] [ 採用サイト:URL ]

事業内容

人材紹介事業、リクルーティング事業、ネット関連事業、情報出版事業、海外事業

所在地

◆東京本社/東京都港区赤坂2-11-7 ATT新館
◆大阪本社/大阪市北区小松原町2-4 大阪富国生命ビル

プロフィールProfile

高橋 有沙

高橋 有沙

人材紹介事業本部 新卒採用プロジェクト/中途半端な優しさを捨て、今は学生の選択に寄り添える採用担当になった。休日や仕事が終わった後には、3年ほど通って覚えたヨガを自宅で2日に1回のペースでやっているそう。他にもジムにも定期的に通っていて体を動かすことが好きな美人事。

Lineup of BiJinji美人事ラインナップ

採用コンサルタントと人事の兼任から生まれる、人を見抜く採用力。

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学生時代のゼミも販売のキャリアも、 すべては人事としての“いま”につながっている。

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