本質を見出すために、意味と目的を考え続ける。人事の仕事は採用することだけじゃない。

「商社は人だ」という言葉

「商社は人だ」という言葉

私は、小学校から中学卒業まで台湾の日本人学校に通っていました。しかし、高校進学をきっかけに多くの友達が日本に帰国してしまい…。私自身も高校に進学するタイミングで「日本の学校に行きたい」と母親に話したのですが、「台湾の現地高校に通ってほしい」と。高校卒業後の進路は自分で好きなように選択しなさい、と言われ、大学進学を機に日本で暮らし始めました。

その後、日本での大学生活を経てさらに知識の幅を広げたいと思い、イギリスの大学院へ進学。日鉄物産を知ったのは、その頃でした。出会った場所は就職活動を始めた頃、合同説明会に行くために渡米した先のボストン。就職は日本で、と考えていたので、イギリスよりも多くの日本企業が参加するボストンでの合同説明会に参加していたのですが、その中でも日鉄物産は特に人が魅力的でした。「商社は人だ」という言葉をよく耳にしていましたが、当社の説明会で営業の方と話しながら、その言葉がとても腑に落ちたのを今でも覚えています。飾ることなくフランクに私と向き合ってくれて。私を変に学生扱いするわけでもなく、一人の大人として対応してくれるというか、社会人と学生の壁のようなものを全く感じない方でした。

悩みに悩んだ入社1年目

悩みに悩んだ入社1年目

そして、日鉄物産の採用試験を受けようと決意。営業志望で内定をいただき、いざ入社となったのですが、なんと配属先は人事部!(笑)入社当初はそれはもう仕事内容にギャップを感じたものです。自分に言い聞かせるように、今任されている仕事の目的と意味を考え、何とか自分の中に落とし込む毎日。新卒採用を担当していて、多くの学生さんとのコミュニケーションを通して誰かに影響を与えることにやりがいを感じ始めてはいましたが、それでも1年目は営業への想いが捨てられなくて…。また日中英3か国語を話せる私自身のバックボーンを活かすためにも海外出張も経験したかったのですが、その想いもなかなか叶いませんでした。

すがる思いで当時の課長に相談した際に、「仕事は自分でつくるんだ」という言葉を聞いてハッとしたんですね。急に視界が開けた気がしました。その後、海外出張を叶えるために、思い切ってアメリカの大学を回ってワークショップをしたいと提案するとすんなり受け入れてもらえたんです。そこから自分で仕事をつくる毎日が始まりました。人事の仕事の目的と意味をしっかりと理解し始めたのは、この頃からかもしれません。

自分のキャリアを考える時間が少なすぎる

自分のキャリアを考える時間が少なすぎる

日本の学生を見ていると、自分のキャリアを考える時間が圧倒的に足りないと感じますね。大学3年生になって、いきなり自分のやりたいことを見つけるのは、そう簡単ではないはず。だからこそ単純に新卒採用における自社の採用目標人数を達成するだけではなく、一人でも多くのキャリア形成のお手伝いをするのが、私の大切なミッションです。当社に入ってもらうのが、必ずしも本人にとって最善のゴールではありません。まずは本音で話すためにも私自身が変に飾らないよう意識しつつ、学生さんに寄り添って仕事の意味や目的など、本質の部分を一緒に探すようにしていますね。

特にインターンシップでは等身大で学生さんと向き合いながら、何事に対しても意味や目的を考える大切さや、目の前の業務を作業にするか自分にとって意味のある仕事にするかは自分次第というような話はよくします。働くことが当たり前と割り切らず、これから社会人として生きていくことにしっかりと向き合ってほしい。採用活動を通して接点のあった学生さんのキャリア形成に、少しでも影響を与えられる人物でありたいと考えています。

ちょっと“変わった人事”でありたい

ちょっと“変わった人事”でありたい

当社は特にここ数年、多様性を重視しています。以前の新卒採用では総合職50人のうち、出身大学は37大学。学閥もなく、もちろん国籍も出身地も関係ありません。実際に人事部のメンバーもマレーシア出身だったり、アメリカ出身だったり。私としても多様性を大切にする自社の風土はとても好きなのですが、一方で気になるところもあって。社内を変えるための具体的なアイデアが、今たくさんあるんです。正義感と言いますか、言いづらいと思われることも「言わなきゃ」と思う性格なので、これから社内の環境に対してさまざまな提案をするつもりでいます。

採用担当だからと業務の幅に制限を設けずに、気がついた課題に対してはどんどんアイデアとして発言する。私はちょっと“変わった人事”でありたいと思っているんです。例えば、営業希望の学生さんに具体的なアドバイスをするためにも、営業としての感覚を身につけるためにも、人事として売り上げを立てることができるシステムはつくれないか…などと妄想したり(笑)。自分の仕事の本質を考え続けることで、どんどん仕事の幅を広げていきたい。これからもキャリアについて真摯な姿勢で、仕事に取り組んでいきたいですね。

愛読書
My favorite book

『世界最高のチーム グーグル流』(ピョートル・フェリクス・グジバチ著)
私は自分の思考として“個”を重視する傾向にあったのですが、採用チームが5人に増えてから「チームである意味」を考えるようになったんですね。チームであることの大切さ、チームの中で“個”をどうやって輝かすのかというような内容が書かれていて、自分が誰かを引っ張っていく立場になった時期に熟読したのをよく覚えています。

愛読書

企業紹介Bijinji Office

日鉄物産株式会社

日鉄物産株式会社 [ 企業サイト:URL ] [ 採用サイト:URL ]

事業内容

■鉄鋼事業
■産機・インフラ事業
■繊維事業
■食糧事業

所在地

東京都港区赤坂8-5-27

プロフィールProfile

小竹 綾華

小竹 綾華

人事部 人材開発課/台湾⇒日本⇒イギリスと、学生時代にさまざまな文化圏で生活していた経験を持つ。「御社に育ててもらったと思っています!握手しに行かせてください」と、当社のインターンシップを経て他社に就職を決めた学生に握手を求められた経験あり。誰に対しても飾らず自然体で接し、行く先々で信頼を集める正義感強め系の美人事。

Lineup of BiJinji美人事ラインナップ

何でもポジティブにチャレンジしていたら、自ずと仕事の幅が広がった。

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人の魅力を最大限に引き出し、ご縁を良い方向へとつなげるのも人事の役目。

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1を100に、ではなく、ゼロから1を立ち上げる面白さ…採用設計に魅せられた人事が描くビジョン。

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選考を通じて「はたらくを楽しもう」を伝播させるエバンジェリスト。

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会社の拡大を支える基幹部署の初期メンバーとして。”お姉さん人事”が見据える先。

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“変われることがWizの魅力”…自らの経験談で自社のファンを増やし続ける人事の横顔。

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会社と学生の成長のため、幸せのため、ベストな道を探し続ける。新卒採用を一手に担う人財。

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経営視点に採用現場の想いを重ねることで、人事としてのビジョンはさらに大きく。

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