加賀 れいRei Kaga
株式会社アトラエ
理想的なビジネスチームを創る。そのために事業がある。だから“辞めない”。
考え方もイメージも、良い意味で裏切られた
学生の頃、就職活動をして、いくつか内定をもらいました。私はどうせなら転職したくならないぐらい良い会社で働きたいと思っていて、アトラエはそう感じさせてくれたんです。これまでの就職活動中にお会いした会社は、「世の中の不満や不幸をなくす」とか「教育で世界を変える」とか事業ありきで組織がつくられていました。当時22歳で無知だったこともあり、人生を懸けたいと思うビジネス領域がなく、あまりピンとこなかったんです。アトラエはそれとは異なり「理想的なビジネスチームを創りたい。そのために事業を展開する」という考え方を持っていました。今後どれだけ世の中が変わっても、この考え方は変わらず在り続けると思ったんです。
また私は、ビジネスマンに対して「飲みに行っては愚痴を言う」イメージがありました。でも、アトラエの人たちに10人以上会っても、私がイメージするビジネスマンは一人もいなかったなんです。「実際、代表の考え方ってどう思いますか?」とか「働く仲間について本当はどう思っていますか」と本音を聞いても熱い想いがどんどん出てくる。私は、こんなに互いに尊敬しあっている会社なら絶対辞めないなと思って、入社を決意しました。
内定者として新卒採用に関わる
内定をもらってから入社するまでの約1年間、学生のままアトラエにフルコミットして働きました。その頃に担当した仕事の中でも、新卒採用を任せてもらったことはいい思い出になっています。私は採用担当といってもまだ学生だったので、選考はしませんでした。現状で自分なら何ができるのかを考えて、学生にとっていちばんの味方になろうと行動しました。
具体的には、面接の前後に「会ってみたい社員はいる?」「本当はアトラエに対してどんなことを思ってる?」「聞きたかったけど聞けなかったことはない?」と本音を引き出すように質問。私自身、とにかく学生の立場になろうと考えていたので「困っていることがあれば、なんでも相談して」と言って動いていましたね。
そしてこちらから質問をするだけじゃなく、アトラエの事業領域についても自分なりの言葉で説明。今“yenta”というサービスがあるんですけど、当時私はその前身となる新規事業にも携わっていました。人材について全く無知だった私がどう仕事に関わっていったのか。この部分を赤裸々に語ることで学生がリアルに想像できるんじゃないかと思ったんですよね。
生意気で面白い学生との出会い
正式に入社してからも、そのまま4年連続で新卒採用を担当しました。どの時期もいろんな思い出が詰まっているんですけど、特に印象的だったのが2016年。序盤でなかなか成果を出せなくて、新たな場所で説明会を開くことになり、代表と取締役と私の3人で京都へ。いざ説明会を開いたら、面白い子が…。その子は私たちに「まさに僕が創りたかった組織はアトラエです。真似されました」と言ってきたんです(笑)。どんな子なんだろうと興味を持ち、話を聞いてみるとうちにピッタリの子で、早速社内のメンバーに「めっちゃいい子見つけました!」と共有。その子はどんどん選考を進み無事に内定を獲得しました。
晴れて仲間となり、働き出すと「僕は人事がやりたい」ってずっと言ってるんですよ(笑)。2018年の新卒採用担当者を募集した際、その子が立候補。自分が担当するべき理由を代表始め全社員にプレゼンし、採用担当の権限を勝ち取ったんです。私はその子の補佐として入って、「まさか一緒に仕事ができるとはね」と声をかけるととっても喜んでいました。あのときは、今思い出しても感慨深い気持ちになります。採用した人と一緒に働けるのは採用担当の醍醐味ですね。
同じ方向をみている組織で働く楽しさ
さっきの京都で出会った子もそうですけどアトラエは学生と接する際、全然堅苦しくならないんですよ。面接回数も最大で7~8回まで及ぶことがあり、あくまでお互いの理解を深めるために時間を使っています。例え学生から「アトラエのことが大好きです」と言われても、よくよく話を聞いたらマッチしていないことがある。そんなときは、その学生にとって適した会社を一緒に探すんですよね。学生と限りなく完全な理解に近づくまで一切妥協はしません。
これだけ採用に時間をかける分、新しい仲間が増えたときは本当に嬉しいんですよね。これは私に限らず、みんなが採用に関わっているからこその共通認識。内定承諾が決まると、全員仕事そっちのけで集まってきて「おめでとー!」と伝えるんです。学生さんの予定次第ですが、夜はお酒を飲み、次の日にはもうみんなからFacebookの友達申請がきてる(笑)。
このような内定承諾の瞬間みたいにアトラエは採用する側もされる側も、細かな価値観は違うにせよ、最上位概念はみんな同じ。全員で足並みを揃えて、目標に向かって走り出せる。だから一緒に仕事をしていると楽しくて、私は会社を1秒たりとも辞めたいと思ったことがないんですよね。
愛読書
My favorite book
『DREAM WORKPLACE(ドリーム・ワークプレイス)』
この本には、理想的な組織がどういう組織なのか、具体的にどういう要素があるのか、ということが体系的に書かれています。世の中のエンゲージメントが高い会社では、どのような取り組みを行なっているのか、どんな工夫を凝らしているのか、そんな組織活性化に興味がある方にはオススメできる一冊です。
企業紹介Bijinji Office
プロフィールProfile
加賀 れい
アトラエの中で唯一4年連続採用担当をしている。学生の気持ちを奥深くまで汲み取り、その人にとって最善の選択を考えられる存在。現在は組織改善プラットフォーム“wevox”のPR/マーケティングも兼任していて、仕事のできる幅が広い。