伊達 絵里加Erika Date
株式会社PMKメディカルラボ
現場で活躍し続ける子育てママ。人事の仕事を通じて後輩スタッフへ伝えたい本当の想い。
楽しそうに働くスタッフに憧れて
前職は、ホテル業界。その当時も仕事に対してやりがいを感じてはいたのですが、続けていくうちにどうしても自分の将来像を明確にイメージできなくなってしまい…。転職を考え始めていた時期に通っていたエステサロンが、偶然にもPMKメディカルラボだったのです。その時に施術を担当してくれたセラピストさんが、とても素晴らしい接客をされる方で。何よりいきいきと仕事に取り組んでいる姿に対して、私は素直に「うらやましい」と思いました。
そこから、段々とエステの仕事に興味が湧いてきて。私も素敵な接客ができるセラピストを目指したいと、漠然と考え始めました。転職活動中はPMKメディカルラボを始め、エステやリラクゼーションサロンを中心にさまざまな企業を受けました。それでも結果、あの時のセラピストさんの姿が忘れられなかったのです。憧れに近い感情を抱いていたのだと思います。私自身もサービスを受けた側だったので、どのようなスタッフさんが働いているか知っていたという安心感もあって、結果的にPMKメディカルラボへの入社を決めました。
現場の仕事の厳しさがよく分かるからこそ
現在では店頭でのセラピストとしての業務に加えて、新卒・中途向け研修の講師や採用面接の担当。人材育成や採用関連の業務を通してセラピストや店長とお話していると、技術面の課題からメンタル面の課題まで、スタッフによって全く異なる課題を抱えていることを改めて実感します。
セラピストの仕事はいつもお客様に喜んでもらえるわけではなく、時には厳しいお声をいただくこともあります。そのお声を力に変えて活躍してもらうためにも、研修や店頭でスタッフにかける言葉を通して「お客様をキレイにしたい」や「華やかな人生を送るきっかけをつくりたい」など、入社当初の高い志を思い出してもらうことが重要です。技術面に関しては日々の鍛錬で向上し続けられますが、一日という短い期間だけ見ても、モチベーションの維持は難しいこと。出社直後にとても良い技術、接客ができていたことが退勤間際にできなくなるということはよくあります。時には厳しい指摘をしつつ、少しでものびのびとスタッフみんなが成長できるよう、私自身も店頭業務から日々学びながら成長していくつもりです。
出産後に実感した「必要とされるうれしさ」
当社では出産を経験して職場復帰したスタッフが何人もいて、私自身もその一人。出産後は、正直仕事よりも子育ての方が大変…と感じる時期もありましたが、現場に復帰して思うことは、「誰かに必要とされること」のうれしさ。改めてお客様のために、スタッフのために頑張れることの充実感を感じています。また、長く働けるよう整えられた会社の制度にも感謝しています。例えば、国から定められている「短時間勤務制度」は子どもが3歳になるまでの適用が一般的ですが、当社の場合は小学校に上がるまで。もともと女性が多い会社ということもあり、働くママに対する待遇はかなり充実しています。
これからは、店頭で努力し続ける後輩スタッフのためにも新しい制度をつくりたいと考えています。店舗でのセラピストとしての経験、ディレクターとして人材育成や採用に携わった経験、子育ての経験。仕事中も仕事外もサポートできるような環境をつくるため、今までのさまざまな分野の視点を活かしつつ情報収集中。産休で会社を離れていた期間に思案したアイデアも含めて、人事業務を行なう立場として今後どんどんアウトプットしていく予定です。
一緒に働く大好きな社員のために
真剣に後輩を育てたいからこそ、時にはありのままの現状を指摘しなくてはいけない時も、やはりあります。ただ、なぜ厳しい言い方をしたのか必ずロジックで説明する時間を設けるようにしています。指摘した相手のどの部分を伸ばしたいと思って言ったことなのか、どこに期待していて将来的にどうなって欲しいのか一つひとつ丁寧に説明します。褒められて伸びるタイプであれば多くのメンバーが集まるミーティングの場で、黙々と努力するタイプであれば、個人的に時間をつくって。
さまざまな指導の仕方はあると思うのですが、私は一緒に働くスタッフへの想いが人一倍強くて…(笑)。どんなにつまずいたとしても最後まで成長を見届けたいという想いがあるので、やはり指導した後輩スタッフが活躍している様子を見た時は、本当にうれしい気持ちになりますね。今は出産、子育てを経験して視野がさらに広がった状態。これからは、後輩スタッフに対して以前よりも充実したサポートができればと思います。それに加えて、思いやりの気持ちをしっかりと伝えたい。セラピストとしてだけではなく、一人の女性としても、多くのスタッフを支える存在になれたらと思いますね。
愛読書
My favorite book
『自信のつくり方』(青木仁志著)
さまざまなスタッフの悩みや課題に触れる中で「本当に自分の指導方法は正しいのか」と不安になったりすることもあって…。自分自身の方向性に悩む中で、この本を熟読していました。私にとってはバイブルです。どうしても自分の中の軸をブレてしまいそうになるときの、頼もしい味方ですね。
企業紹介Bijinji Office
プロフィールProfile
伊達 絵里加
ディレクター/店舗でセラピストとして業務をしながら、採用や人材育成などの人事業務まで担当する敏腕ママディレクター。PMKメディカルラボでは、13年を越える豊富な経験を持つ。広い視野から生まれるアドバイスによって、今まで多数の人気セラピストを輩出している。