採用面接でどこまで自分の付加価値を最大化できるか。あくまで応募者側の立場で利益を考える。

ファストフード店でのアルバイトが原点

ファストフード店でのアルバイトが原点

高校から大学まで7年間、大手ファストフードでアルバイトをしていました。マネージャーまで昇格してヒト・モノ・カネの管理を手掛けるまでに。さすがに売上責任までは負いませんでしたが、それでもある一定の役職に就くと、どうやったら効率よく店が回るかを考えるようになります。結論、一人ひとりのモチベーションや能力アップのための教育が必要だとわかったり、集客イベントを仕掛けてみたり。一連の経験を通じて、組織づくりや人材能力開発、適材適所みたいなことに惹かれていったのです。

ひと言でいえば人と向き合うことが大事な仕事に就きたい。そんな思いを胸に就活を行ないました。おそらく組織の中なら人事がその役割を果たすのでしょう。それを対社外に向けて提供するのが人材ビジネス。人生そのものに関わるこの業界、この仕事に急速に惹かれていきました。

しかもモノではなく、自分自身が商品になるという。バイト時代から付加価値提供の大切さが骨身にしみていたのですが、人材ビジネスなら自分も成長できるし関わる人にも成長を促したり付加価値を与えられたりします。それがテンプスタッフの門を叩いた、最大の理由でした。

企業規模の拡大にあわせて応募者層も変わる

企業規模の拡大にあわせて応募者層も変わる

テンプスタッフにおける優秀な人材はいまも昔も主体性の持ち主。コミュニケーションスキルや顧客志向はベースとして持っていてほしいですが、加えていろんな人を巻き込む力が必要です。というのも派遣事業は社内メンバー、お客様、スタッフすべてに関わりながら仕事を進めていくことになるから。しかも要望を受け入れるだけでなく、ご協力いただかなければならない場面も少なくありません。だからこそ主体性が求められるのです。

いま私は人事のキャリア8年目になるのですが、就任当初と比較すると学生さんの気質にも変化が見られます。特に強く感じたのが産育休のブランクを経て1年半ぶりに現職に戻った時。いい意味ですごく素直な人が増えたなという印象でした。逆をいえば受け身なのかも知れないけど…私を必要としてくれる会社に行きたいという言葉をよく耳にしましたね。何かをやりたいというより承認欲求が強いんだと思います。

でもそれってもしかすると会社の規模が大きくなり、応募学生の層が変わってきているのかも。私たちの世代、テンプはベンチャーそのもの。業界も未開拓でした。でもいまは違う。だから採用側も変化、進化しなければいけないのかも知れません。

自身の思いを大切にしてもらいたい

自身の思いを大切にしてもらいたい

私、面接ではど真ん中の質問はしないんです。たとえば志望動機とか、企業研究の成果を聞くとか。そんなのは事前に調べたり対策を立てればいくらでも作れるし、口ではなんとでも言えるでしょう。それより大事にしているのは、その人の思考のプロセスや価値観に目を向け、耳を傾けること。ひとりひとりのこれまでの人生に寄り添うような面接を心がけています。よく面接っぽくないって言われるんですが(笑)。

志望動機なども大切なんですが、それはもっと後でいい。私のミッションはそのもっと手前で本当に適性があるかどうかを見極めることですから。だからテンプスタッフに合う方もいれば、違う方も当然います。どちらにしても、アドバイスというかフィードバックをするように心掛けています。私との面接で何か気づきを与えることができれば…それも付加価値になるわけですから。

バッティングしたときも絶対テンプスタッフに来たほうがいいよ、というような一方通行のアピールはしません。本人がどう考えているのかを一緒に辿りながら結論を自ら出してもらう。自身の思いを大切に、自分で納得して結論を出さないと、入社して壁にぶち当たった時に乗り越えられないと思うから。

たくさんの人に接することで磨かれる自分

たくさんの人に接することで磨かれる自分

休日は家族三人で過ごしています。外出するにしても一緒が多いですね。午前中から昼間は自然と子供が中心になります。それ以外だと、いろんな人と会って話をすること自体が気分転換や発散になるので、学生時代の友人や社会人になってからできた友達、それこそママ友などさまざまなコミュニティに参加するようにしています。あ、もちろんそれには主人の協力が必要ですけどね。

テンプスタッフはもともと産育休にものすごく理解があって、非常に休みやすかったし、戻ってきてからも働きやすい環境が整っているなぁと実感しています。女性社員が多いことも関係するのかもしれませんが、上司や同僚含めて周囲の理解があるかないかは大きいはず。復帰後も前と変わらず会社に行くのが楽しいと思えるのは、やはりテンプならではないでしょうか。時短勤務でもメイン業務を任されるし、居づらさなども一切ありません。だからこそ、限られた時間の中で効率的に仕事を進め、会社や職場に貢献したい、恩返ししたいという思いがあります。

そんな恵まれた環境で、仕事と家庭のメリハリをつけながら仕事ができる。会社にも家庭にも感謝しながらさらに成長していきたいですね。

お気に入りの仕事道具
My favorite work tool

『2015新卒社員のメッセージカード』

今年の新卒入社者たちが研修を終えたときにくれたものです。研修は別の担当がやるので私は全く関わらないのですが、自分のぶんまで作ってくれました。嬉しかったですね。やはり採用した社員たちが活躍するのは何よりの喜び。思えばこの10年でたくさんの息子、娘の人生に関わったものです(笑)。

お気に入りの仕事道具

愛読書
My favorite book

『テンプスタッフ会長の関連書籍』

弊社会長の篠原に関する本を愛読しています。三冊あって、ひとつは篠原執筆のもの。あとのふたつはジャーナリストの手によるものと、日経新聞『私の履歴書』が単行本になったものです。採用が始まる前のタイミングであらためて読み返して、ああ、ここが原点だったなと再確認しています。

愛読書

企業紹介Bijinji Office

テンプスタッフ株式会社

テンプスタッフ株式会社 [ 企業サイト:URL ] [ 採用サイト:URL ]

事業内容

労働者派遣事業、有料職業紹介事業、保育事業

所在地

東京都渋谷区代々木2-1-1 新宿マインズタワー

プロフィールProfile

鈴木 礼子

鈴木 礼子

人事部 採用教育企画室/2003年新卒で入社。最初は営業としてスタート。3年間品川支社で活躍の後、人事に異動。配属半年は中途採用を担当し、その後は現在まで一貫して新卒採用に携わる。疲れたときの特効薬は「睡眠」。早い時は5歳の愛息と一緒に午後10時頃寝てしまうことも。

Lineup of BiJinji美人事ラインナップ

“全員人事”の組織だから、会社の成長も課題もすべて自分ごとで捉えられる。

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何かあればすぐ思い出される存在に。“世話焼き”人事が目指すのは「職場のお母さん」。

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すべての経験が糧になる。個々の能力を最大限に引き出し、サポートするのも人事の仕事。

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面接時の顔は素の顔じゃない、と仮定するところからはじまる採用活動。

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エンジニアの観点で採用活動に貢献。相手の深い部分を知ることができるのは経験があったから。

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エンターテインメントの最前線から採用の現場へ。 華麗なる異動が生み出すシナジー。

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いずれは心理学をベースにした教育担当に。見た目と中身のギャップで魅せる、クールな情熱家。

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